スタッフ指導をする際の“約束”

注記
※本記事は隔月刊誌『通所サービス&マネジメント』2019年7-8月号に掲載の「管理者・リーダーが陥りがちなスタッフ指導の改善策」(執筆者:アプロクリエイト 代表 パラダイムシフトコミュニケーション®トレーナー 裵  鎬洙)より引用しています。

新しく採用したスタッフを指導する際に, 指導者がそのスタッフと指導に関する約束を交わしているでしょうか?

(指導者)私が教育担当の○○です。よろしくお願いします。
(スタッフ)よろしくお願いします。
(指導者)これからいろいろ教えていきますが, しっかりとメモをとってくださいね。
(スタッフ)はい。
(指導者)そして,分からないことがあったら遠慮なく質問してください。
(スタッフ)はい。分かりました。よろしくお願いします。

もし,これくらいの社交辞令のようなあいさつで終わっているとしたら,とてももったいないことです。

これから指導をする/指導をされるという関係を確かめ合うには,もう少し踏み込んだ“約束”を交わすことをお勧めします。
(指導者)私が教育担当の○○です。よろしくお願いします。
(スタッフ)よろしくお願いします。
(指導者)これから研修が始まりますが,気になることや確認したいことがあれば,遠慮せずに質問してくださいね。
(スタッフ)分かりました。
(指導者)そして,これからの研修の中で,もしかすると耳が痛いことを言うこともあるかもしれません。しかし,それはあなたの言動に対するフィードバックであって,決して人格を否定する意図で言っているわけではありませんので,そのように受け取ってくださいね。
(スタッフ)はい。分かりました。
(指導者)そして,あなたが仕事をする中で,面接で説明した弊社の理念から見て,疑問に感じるようなケアや,ほかの職員の言動があれば,いつでも私に言ってください。事業所をより良くするフィードバックとして,私は受け止めます。
(スタッフ)分かりました。

たったこれだけの会話ですが,このような会話をすることで,双方が言いたいことが言えて,聞きたいことが聞ける関係を確認でき,研修を円滑に進める関係性の準備ができます。


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