法令通知・自立支援に基づく適切な記述・表現を!

注記
※本記事は書籍『ケアプラン点検お助けガイド』(著者:主任介護支援専門員/JA長野厚生連 北アルプス医療センター あづみ病院居宅介護支援事業所 中村雅彦)の巻頭言より引用しています。

 本書は,「ケアプラン点検について,現場のケアマネさんたちが苦労されているという話をよく聞きます」という声をきっかけに,どのように伝えればよいのかを考えることから始まりました。今からもう3年近く前のことでした。

 その後,日総研出版主催で「事例でみる居宅サービス計画の『課題』『目標』『サービス内容』の記載方法」というセミナーを行うこととなりました。セミナーの中では,ケアプラン点検に対応する計画書の記載について,情報収集と分析,課題整理の展開などを伝えています。本書はその内容を中心としながら,セミナーでは十分に伝えきれなかった部分を追加して,まとめ直したものです。

 本書は,居宅サービス計画に限定しています。つまり,居宅介護支援事業所の介護支援専門員を対象にしています。しかし,居宅介護支援事業所の“介護支援専門員だけ”しか使えないものではないと考えています。
 特に地域包括支援センターで,介護予防支援計画や介護予防ケアマネジメント計画を作成している人,介護予防支援計画等の作成の委託を受けている居宅介護支援事業所の介護支援専門員はもちろん,ケアプラン点検を実施し,介護支援専門員に対してスーパービジョンを提供する立場にある人にとっても,「居宅サービス計画の標準」となる姿として活用できるものと考えています。

 これまで実施してきたセミナーの受講者の感想にも,「今まで何をすることがよいのか分からないまま仕事をしてきたが,セミナーを受講することで,自分がすべきことが具体的にイメージでき,何をすればよいのか,そのために何を必要としているのかが理解できた」という感想をいただいています。

 本書は,「ケアマネジメントとはどう展開するのか」「アセスメントとは何をすることなのか」「どういうふうに利用者とかかわることで,何をすればよいのか」を示すことを目的としています。だから,介護予防であっても問題なく対応することができ,ケアプラン点検の際の,点検者と介護支援専門員との「共通の価値・共通の土台」を示すことができたのではないかと考えています。

 本書を活用して,介護支援専門員の皆様が,より効果的なケアプラン点検を受け,利用者にとって効果的なケアマネジメントが展開されることができれば,筆者としてもこれに勝る喜びはありません。

 2019年9月吉日
中村雅彦




ケアプラン点検お助けガイド 書き方・見直し方課題・目標・サービス内容の考え方と記載事例
著者/中村雅彦
主任介護支援専門員
JA長野厚生連 北アルプス医療センター
あづみ病院居宅介護支援事業所
B5判 2色刷 96頁 定価 2,200円+税(ISBN 978-4-7760-1895-7)
何を?どう書く?どう対処する
法令通知・自立支援に基づく適切な記述・表現がわかる!
●ケアプラン点検の流れや、質問・指摘される項目がわかる。
●何を、どのように見直すか記載例を用いて解説。
●ケアプラン作成の自己点検・新人指導に使えるチェックシート。


セミナー

基礎から学ぶ 居宅サービス計画書の
「課題」「目標」「サービス内容」
記載の仕方
・仙台地区:2020年2月16日(日)
・大阪地区:2020年5月24日(日)
・東京地区:2020年6月13日(土)
・名古屋地区:2020年7月11日(土)


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