アロマセラピーとは

注記
※本記事は隔月刊誌『臨床老年看護』2019年9-10月号に掲載の「アロマセラピーを活かしたフットケア」(執筆者:アロマフットケア研究会 代表 湘南医療大学 保健医療学部 看護学科 在宅看護学 助教/看護師/保健師 ITEC認定アロマセラピスト SAF認定アロマフットケアセラピスト 塚原ゆかり)より引用しています。

アロマセラピーは補完療法の一つであり,自然治癒力を高め,心身の疾病予防や症状の緩和などを行う療法である。

アロマセラピーで用いる精油には, 抗菌作用,抗炎症作用,鎮痛作用,うっ滞除去作用などがある。

また,アロマセラピーで用いる植物油には保湿作用がある。これらは,フットケアにおける足の保湿,足の皮膚や足爪のトラブルの予防,浮腫や疼痛などの症状緩和に活かすこと が可能だと思われる。

自然治癒力を高める補完療法の一つであるアロマセラピーをフットケアに活かすことで,相乗効果が期待できるのではないかと考える。

アロマセラピーとは,植物から抽出された天然の精油(エッセンシャルオイル)(写真1)の芳香成分が持つ薬理作用によって自然治癒力を高め,心身の疾病予防や症状の緩和などを行う植物療法の一つとされている。

基本的に用いる精油の吸収・作用経路は,経鼻・経皮吸収が主体であり,精油は内服しないことが原則である(表1)。

精油はエッセンシャルオイルとも呼ばれており,芳香成分を濃縮したものである。精油には,鎮静作用,鎮痛作用,抗うつ作用,抗不安作用,抗菌作用,抗炎症作用,消化促進作用などさまざまな作用があり,精油によって異なっている。

◆精油の使用上の注意と保管方法
①100%天然の精油を使う。精油の品質を見分ける方法として,オーガニックと認定されたマークが付いている精油もある(写真2)。
②保管場所と使用期限に気をつける。原則として,開封したら約1年以内に使い切る(柑橘系は約6カ月)。温度の変化の少ない涼しいところで遮光保存する。冷暗所が望ましい。火気厳禁。 精油を開封した日付を記載するとよい。
③精油には中栓(ドロッパー)が付いており,1滴あたり約0.05mLである。使う時は,ビンを振らずに自然に出てくるのを待つ(写真3)。
④基本的に精油の原液を直接肌につけない。


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